着物de京都巡りの会 ③ 鉄輪(かなわ)の井戸 縁切りしたい人はおこしやすぅ~
みなさまこんにちは、かえる堂です。
前回
続きです。
リストランテ美郷でのランチを終えて、次のお買いものへ向かう途中、しめ縄を張ってある玄関の前を通りました。
気になる・・・・
よーく見ると「鉄輪ノ井戸 入口」とあるではありませんか!!
「鉄輪の井戸」って、お能「鉄輪」の題材にもなっているアレですよ!
(鑑賞したこと無いから大体の話しか知らないけど)
おおお!
と、興奮していたのは私だけだったかも・・・・思いがけず発見するのって嬉しくないですか??
普通に民家の玄関仕様なのでものすごーく入り難い雰囲気ですが、「入口」って書いてあるし大丈夫な様子なので見学してきました。
鉄輪は「かなわ」と読みまして、五徳のことです。
よく囲炉裏とかにあるやつなんですが・・・
レトロなイメージな五徳ですが、amazonで普通に売ってました!何でも扱ってるのね・・・
どういう話なんかというと・・・
下京に住む女が、自分を捨てて後妻を娶ったことを恨み、貴船神社に丑の刻詣りをしていますと、「鉄輪を頭にのせ、3本の足に火をともし、怒りの心をかきたてると鬼になれる」とお告げがありました。夫はそれ以来悪夢に苦しみ、阿倍清明に占ってもらうと、「今夜、命を失う」とのことです。それで、調伏の祈祷を受けていると、女の鬼が現れ夫を連れて行こうとしますが、三十番神に追われ、苦しみながら去っていきます。
(置いてあった鍛冶屋町敬神会さん作成の解説文)
ていうのが大筋です。
こんな立て札も。
はは~ふむふむ。
鍛冶屋町敬神会さん作成の解説文には、阿倍清明に調伏された鉄輪の女は「鉄輪の井」のあたりで亡くなった。とありますけども、いろいろ説があるのでしょうね。
で、鉄輪と共に霊を弔って「鉄輪塚(かなわづか)」を築いた・・・・と。
それから、昭和10年に命婦稲荷社を再建するときに、板の井戸枠を板石に改め、屋根をかけたのだそうで、その際に土の中から「鉄輪塚」の碑が発掘されたところを祀ったものが、井戸の横にある「鉄輪社」。なんだそうな。
こちらが命婦稲荷社。狐さんが居ます☆
「鉄輪の井」は「縁切り井戸」として有名だったらしくて、この井戸水を飲ますと相手との縁が切れるらしい・・・・が、現在では水が涸れております。
残念~と思いきや、ペットボトルに詰めた水を「鉄輪の井」にお供えしてお祈りして持って帰る人もいるのだと!
効果あるのでしょうか?
今のところお世話にことは無いですが、今後の為に記憶しておきましょう。ふふふ。
多分、飲ませるときはお茶だかコーヒーにして、超絶笑顔で「ドウゾ~☆」なんて言って出すんだろうな~
でもこれってなかなか難易度高いと思うのですよ。
縁を切りたい程ムカつく相手ってことは、相当こじれてて、そんな人に飲ませることができる場面って・・・・なかなかないよね。
「飲ませる」だから、相当量飲ませないと効果なさそうじゃないですか?2~3滴だったら中途半端に腐れ縁になりそう。
まぁ、それくらいの難関を乗り越えないと人の縁ってやつはなかなか切れないものなのだぞー。ということなのかもしれませんね。
つづく
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
かえる堂では 着付け教室・着付のご依頼 を承っております。
詳しくはこちらをご覧くださいませ
↓↓↓