着物の仕立て・お直しの相談 ② 小紋の裄を何とかしたいのですが?
みなさまこんにちは、かえる堂です。
前回に引き続き、着物さくさく先生への着物のお直し相談です。
裄が1尺8寸8分(約71センチ)、妥協の限界サイズが1尺8寸(約68センチ)
なので、リサイクルで購入する際には「裄問題」がついて回ってくるわけで・・・
やはり今回もテーマが裄。長身の宿命みたいなもんでございますよ。
お直し相談②反幅の小さな小紋を、できるだけ裄を長く仕立てたい。
<基本データ>
・リサイクルショップで仕立てあがった状態で5~6年前に購入
・汚れが気になるので洗い張りに出した。
・八掛は汚れているので再利用はしない。(胴裏は再利用可能)
・反幅9寸5分(約36センチ)しかない
購入したときは、身丈は何とかあるし、大丈夫や~ん!とか思っていたのですが、裄の短さ(洗い張り前は1尺7寸位、約64センチ位?)が気になってだんだん袖を通さなくなりました。
裄が短いと「貧しい子」ぽくなるので、長めの手袋したりコートやポンチョを羽織っていたのですが、サイズが合わない着物を着ていると、何となく心が寒い(ような気がする)のですよね。
でもスズランの柄とシックな色合いが素敵なので、人には譲りたくない!
でもどう頑張って仕立てても1寸(4センチ)足りない・・・
1寸不足でも着れるのですが、せっかく仕立ててもらうのだから、何か策があるならいいな~ということで、さくさく先生に相談です。
まず先生からご提案頂いたのは
「掛け衿を半分の巾に切って、袖の足し布にする」
という方法。
「掛け衿の長さ+左右の縫い代 ≧ (袖丈+縫い代)×2」の場合に可能です。
掛け衿はなくても着物として着ることができますし、フォーマル着でなければ現実的な案ですよね。
※掛け衿とはここの部分。留袖だと白い縫い目があるからわかり易いのだ。
ただし、今回問題の小紋は掛け衿が短いので残念ながら、この案は却下。
その後あーだこーだと3人で話した結果、落ち着いたのが
「袖口にレースをつけて裄の短さをカヴァーする」
です。
レースと言っても、真っ白でヒラッヒラのフワフワのやつではなくて、地色に合ったアンティークっぽいようなレースです。
それなら違和感なさそうですし、単衣仕立てにすればレースの効果で涼しげにみえるかな~とか思うんですよね。
とりあえず、仕掛中の紬の袷が仕上がったらこちらに取り掛かろうと思います☆
ところで、さくさく先生が
「これ、花が下向きに咲いてないからスズランとは違うんじゃない?」と。
え?何言ってるんすか~スズランですよ!スズランですとも!
あ~~~
スズランじゃないかも・・・
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