「お能はカッコイイものだよ!」と言いたくなる山本能楽堂見学会
皆さまこんにちは、かえる堂です。
染織わただの3代目にお誘い頂き、能楽堂見学会に行ってきました。
お能は何度か見に行った事があるのですが、いつも
『一応予習はしていくけれど、結局はボヤッと鑑賞』
といった感じだったので、もっと深く知る機会と思い参加する事にしました。
会場の山本能楽堂は、大阪市の谷町4丁目から少し歩いたところにあります。
官公庁や裁判所が近いので法律関係のオフィスが多くあり、初めてだと「ほんまにこんなところに能楽堂があるの?」と思ってしまいそうな場所です。
平成18年には国登録の有形文化財になっているそうです。
そしてこちらが山本能楽堂の玄関。
看板の文字が巧く写せていないですね・・・すみません。
普通の玄関っぽいですが、見た目よりも奥行きがあるのです。
玄関にはオブジェ的なお花。どなたの作品でしょう?
改装工事をしたそうで、ホワっと漂う新築の香り・・・
そして、能舞台!
能舞台では初めてLED電気が設置しているのだそうですよ。
まずは、お抹茶と秋らしいお菓子でもてなして頂きました。
『清経』のハイライト部分の仕舞から始まり・・・
お能の歴史や能舞台についての解説です。
今回、お話してくださったのは、能楽師(シテ方)の林本大さん。
ほんとうに色々お話しして下さいましたが、ここには挙げきれないのでいくつか。
・「芸能人」という言葉は、現代では主にテレビ出演する仕事をしている人を指すようになっているが、本来は「能」は「能楽」を意味していて能楽師のことを言うのだそうです。
・ 舞台の元に敷き詰められている白い石は太陽光を照り返す働きがあり、屋根の下になっている舞台への照明効果となっているのだそうです。(山本能楽堂は屋内なので、実際にこの効果が発揮されているわけではないと思われますが)
・能舞台には、足袋で上がるのが規則。靴下だと、足裏の汗・汚れなどが舞台の床に付いてしまうことがあるのだそうです。そのため、山本能楽堂では貸し出し用の足袋が用意されています。↓↓↓(これ以外のサイズも用意されてる・・・のかな??)
山本能楽堂ではお能以外にも、会議や講演会、発表会でこの場所を借りる事が可能だそうで、見学したこの日の日中には結婚式が執り行われたそうです。ただし、「舞台に上がるときは絶対に足袋を履く」ということが条件となってると仰っていました。
・・・・と、ほぼ小話的なことばかりですけど、話しかけると長くなりそうなので、このへんでおいときます。
お次は、『鉄輪』の謡の一部分。
お能の台詞は古語(古文?)なので、現代の私達が何となく聞いただけでは理解が難しいですよね。
が、先に意味を知ってから聞いてみると・・・・
おぉ~何となく判るし雰囲気にも入りやすいような??
予習をしてきたり、パンフを見ながら鑑賞すると楽しめるよ!ってことですね。
続く→「お能はカッコイイものだよ!」と言いたくなる山本能楽堂見学会②
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