能楽鑑賞 「葵上」 ペーペーな感想など
皆様こんにちは、かえる堂です。
今月初めに能楽堂デビューを果たした能楽鑑賞初心者のワタクシでございますが、面白かったので、他のも観てみたくなり、いざ、「セカンド能楽鑑賞」です。
前回観た「楊貴妃」と「善界」のうち、「善界」は動きが大きくて観てて楽しかったのです。でも「楊貴妃」は「善界」に比べて話の展開がスローで動きも抑え目だったのでちょっと入りにくかったんですね。
初心者的にはテンポ良い場面や立ち回りの格好良さがあった方が入りやすいみたいです。高校の課外授業で観たのも「土蜘蛛」だったし・・・
どうやら、文学や映画でもそうであるように「良さが判るにはある程度の経験値が必要な演目もある」んじゃないかと思ったのです。
実のところ初心者向けかどうかの判断をどこでつけたらいいのかサッパリなのですが、
・ 初心者でも題名聞いたら何となく話が判る
・ 荒事シーンがありそうな演目
・ 時間が長くなさそうな公演。
・ 仕舞のみとかは除く
の2点を基準にとりあえず公演情報をググってみると・・・
ありましたよ~「葵上」
これなら判りますとも!
「源氏物語」で、光源氏の元カノ・六条の御息所の生霊が正妻・葵上に憑りついて殺しちゃうっていう、アレですよ。
生霊を成仏(?)させる場面とか荒ぶってそうですし。
20年前に漫画「あさきゆめみし」読んだきりだけど、きっと大丈夫(笑)
ということで、「葵上」を観に行ってきました!
会場は大槻能楽堂。
一応、前日にこの本で予習を・・・
会場では台詞とあらすじが書かれたパンフを頂きました。
(謡本も販売されてましたが)
これがないと正直、キツイ!ありがたいことです!
プログラムは
1 山折哲雄さんの「葵上」についてのおはなし
2 狂言「鬼ヶ宿」
3 能「葵上」
という流れ。
まずは山折さんのお話ですが、「葵上」の解説ではなく、講演です。
内容端折りますが、結構面白かったです。
お次は狂言「鬼ヶ宿」
後で調べたら、何と作者が井伊直弼。
能・狂言に造詣が深かった人らしいのですが、意外というか、そういうイメージじゃなかったので驚きです。
実は狂言はまだ馴染めてません。予習をしたら面白さが半減しそうという理由で予習して行かなかったのが良くなかったのかも。台詞が良く判らないし展開に付いて行けなかったので、当然笑えず・・・失敗しました。次から予習していきます。
因みに、前回の狂言も実は全然付いて行けてなかったんですけど、お手洗いに行くタイミングを間違えた(基本、公演中は客席の照明が付いたままなので休憩時間がよく判らなかった)為に、初めの方を見ることが出来てなかったんですね。なので「良く判らなかったのは途中から観たから」だと思って、今回も予習して行かなかったわけです。
で、最後に「葵上」
予習の甲斐もあって楽しく観る事ができました。
予想通り、後半に御息所の生霊VS横川小聖のバトルが繰り広げられ、飽きる事はありませんでした。
この「葵上」ですが、葵の上は出てこないんです。舞台の上に着物(小袖?)が広げて置かれていて、それが病臥している葵の上を表現しているのですね。こういう表現方法、サッパリしてて好きだなー。
山折さんは「葵の上が出てこないんだから題名は『六条の御息所』でいいじゃないかって思うんですけどね~」と仰ってましたけども、そこを「葵上」と題するのがステキなんじゃないかと。着物1枚に省略されてるだけで、一応舞台には「居る」わけですしね。
で、能楽鑑賞初心者ペーペーが今回気付いたこと
・ 狂言も予習をしておいた方が◎
・ 舞台から斜め側の席は、ちょっと観にくい。
うん、席は重要です。
大槻能楽堂はチケット購入時に追加料金を支払うと座席指定が出来るのです。
正面の席は売り切れで、横側と斜め側の席しか空いていなかったんですが「正面に近い方がいいよね~」思い斜めの席を予約してしまったのですが、これが失敗でして。
能舞台の角の柱に遮られて観にくい・・・・
席によっては観にくさはちょっとどころではないかも。横側の席の方がベターなんじゃないかと思います。
今度は何を観に行こうかな~お財布とも相談して決めたいと思います☆
席は出来る限り正面か横側でね・・・
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