袷の着物を縫う 「袋」発生
みなさまこんにちは、かえる堂です。
昨年より、人生初で袷の着物を仕立てているのですが、このたび、やっと身頃の表地と裏地を合わせる工程にたどり着きました!
はぁ~~
月に3~4回しか行っていないし、途中で和裁教室を数ヶ月お休みしていたとはいえ、制作を始めてから1年半も経過。
なかなか終わりが見えなかったのですが、やっと「光がみえた」気分です。
表地と裏地が沿っているか?
大変大事なところです。
「袋」という、表地と裏地の間に空間が出来てしまう状態があるのですが、表地と裏地の長さが合っていない時に生じます。即ち、「沿ってない」ということ。
そんな事になっていないかどうかのチェック作業をします。
早速、ハンガーに吊るして確認です。
といっても、実際に確認作業をしているのはsumomo師匠なのですが・・・・
チェック中のsumomo師匠。プロの目は誤魔化せません!
「縫い目が綺麗にできてるよ~」
「衿はピッタリやね~」
と、お褒めの言葉連発する師匠。
ありがたいのですが、こういう発言の後ほど何かが起こるんですよ・・・
(これまでの人生を振り返ると、そういうパターンが多い)
嫌な予感・・・・
と思っていたら、案の定、
裾に「袋」が!!
「袋」を解消するには
まずは、どの部分に弛みがあるのかを調べます。
その結果、おくみや背中心は沿ってるけどもそのほかが沿っておらず、沿っていない加減も場所によって異なることが判明。
オレンジ色のマーカーで囲ってる数字が、裏地が弛んでる箇所と弛んでる長さ(幅?)。「◎」は弛んでいない箇所です。
(単位は「分」です。(1分=3.8mm))
その解消方法として、胴裏と八掛を縫い合わせた部分の縫い代を増やすことで、「袋」を解消させることになりました。
図の箇所の胴裏と八掛の縫い代部分を縫い直して・・・・(矢印の縫い目が縫い直したところ)
表返して再度確認。
写真では全然判りにくいですが、sumomo師匠のOKを頂きました!
やっと、表地と裏地のドッキング作業です~
つづく。
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