京都ウロウロ③二条城で大人の社会見学
みなさまこんにちは、かえる堂です。
前回
京都ウロウロ②喫茶マドラグで卵サンドに興奮 - キモノハジメかえる堂
の続きです。
恐らくお客さんの3分の2位は、外国人観光客と小学生の遠足・修学旅行の団体さんでしょうか。平日ですしね。
ではいざ!武装バリバリの東大手門を。
門をくぐって右側に番所が。ちょっと埃っぽい受付担当のお兄さん達がおられました。
ご苦労ご苦労~
暫く順路を行きますと、立派な唐門に到着
屋根が桧皮葺ですね。
どのくらいのスパンで葺き替えをしてるんだろう?手入れが行き届いていて美しいです。
そして彫刻も美しい!豪華です!
手間隙かかってますよ、これは!
そして、やっと二の丸御殿の玄関です。車寄せというところで、牛車で入れるようになってるそうです。
ココにも彫刻。色は剥げてるようですけど、細かくてステキです。
二の丸御殿の内部は残念ながら撮影禁止でした・・・まぁ仕方ありません。
中はどんな感じだったかというと~
廊下は「鴬張り」。
静かに歩いても廊下が「キュッキュッ」と鳴るようになってまして、「曲者対策」ですね。
襖絵とか天井絵が豪華なのはもちろんですが、(結構やけたり剥げたりしてますが)釘隠し等のちょっとした部分の細工が素晴らしかったです。
見応え十分です。
ちなみに襖絵は劣化が激しいので、模写を作成して原本とのはめ替えを昭和47年から行っているのだそうです。
なので、見学した襖絵の一部は模写なのですね。
現在、黒書院の襖絵の原本が二条城内の収蔵館で公開されてます。11/30まで。
→ 展示・収蔵館│二条城 世界遺産・元離宮二条城
12/20からは大広間の絵が公開されるそうです。
二条城は大政奉還をしたところでもわかるように、諸大名も集まる場所なわけです。
で、その大名にも、親藩、譜代大名、外様大名、と、ピンキリがありますよね。
(中学の教科書を思い出してくださいませ☆)
それによって将軍様と謁見する部屋がことなるのだそうです。
外様大名謁見する広間には、威圧的なごっつい松や虎の襖絵で威圧的な雰囲気を演出。(大広間と呼ばれるところ)
一方の譜代大名・親藩の広間には、花(桜?)の絵が華やかに描いてあり、和やかさを演出。(こちらは黒書院)
うん、やるな~徳川家!
何だかんだで「260年ちょっと続いた」という結果を残すには、こういう雰囲気作りも重要だったんでしょうかね。
あと、将軍様のプライベートスペースで「白書院」というのがあるんですけど、ここが結構庶民的な雰囲気。
結構フツー。
襖絵が水墨画(少し色が入ってたかも??)ぽい感じでした。
まぁ、ずっとキラキラした部屋にいるのもストレス溜まりそうだし、上様だって落ち着きたいでしょうしね。
あと、一緒に展示されてるマネキンが古びてて埃っぽくて、ホラーな趣だったのが玉に瑕でしたが、ネタということでOKです(笑)
私のときもそうだったんですが、普通の社会見学はここまで。
でも実は奥に本丸があるのです。ついでなのでさらっと回ってきました。
なぜか、芝生の上にたくさん生えている謎のキノコ。
ほぼ全体、こんな感じでした。なんで??
民家みたいですが、本丸の一部です
本丸→東大手門にもどる順路にあるお庭。奥にあるのは茶室??
小学校の遠足以来20数年ぶりの二条城。
それなりに知識を積み重ねた上での見学だと印象や思うことも違うものです。
今だから判る良さがあるということは、さらに数十年後にこそ分かる良さがあるのかもしれない。とか思ってみたり。
そこの、唐門の内側で撮影してるどこかの小学生たち!!
今の君達には面白さがイマイチかもしれないけど、大人になってからまた来るとよいよ!
※関連過去記事
京都ウロウロ②喫茶マドラグで卵サンドに興奮 - キモノハジメかえる堂
京都ウロウロ①小田織物さんで白生地に興奮! - キモノハジメかえる堂
キモノハジメかえる堂 談話室 初秋の結婚式
キモノハジメかえる堂 談話室 「紅葉を楽しむ秋の着物ランチ会 IN 京都銀閣寺畔 2013」