事務作業に適した腰紐の位置(自分比)★オフィス着物
みなさまこんにちは、今週も【オフィス着物】を試みております、かえる堂です。
【オフィス着物】とは、一言で言えば「着物で会社でお仕事をする」ということで勝手に言っている言葉なのですが、「会社で働くのに相応しい装いをする」のが基本ルールです。とはいえ、呉服業界や接客・飲食業以外で着物で通勤している人なんてなかなか居ないので、「基本ルール」は元から存在するものではありません。ですからここで言う「基本ルール」は、「かえる堂が思う基本ルール」です。また、業界や職種、社風によって異なりますから、ルールは一様ではありません。尚、当方は中小IT会社の事務職でごさいます。
【オフィス着物】4日目 2017/01/26
・着物:無地の紬(ハンドメイド)
・帯:木綿の名古屋帯(ハンドメイド)
着物は一応結城紬ですが、機械織でセール品(セール大好物)。普段にじゃんじゃん着たい派なので、この位で十分です。
それよりも、着心地が悪さが気になりました。キーボード叩いている時の衿周りや胸元の落ち着かなさが半端ない。見た目は問題ないんですけど、モソモソするのですよね。自分で仕立てた着物なのですけど、仕立て方がヘタクソなのが原因かと思われます。プロとド素人の力量の差がこういうところに表れるのですよね。
プロの和裁士さんの仕事の素晴らしさを痛感しました。
【オフィス着物】5日目 2017/01/27
・着物:小紋
・帯:木綿の名古屋帯(ハンドメイド)
襦袢はシャツ襦袢・ふぁんじゅです。
この名古屋帯、輸入物の布で作ったものなのですけど合わせ方によっては【オフィス着物】的にアウトになりかねないと思うのです。パキパキした色でポップな柄って・・・ねぇ?
着物の方は派手ではないので、帯揚げと帯締めの色を着物の地色に寄せて、帯の存在感を何とか薄めてみたのだが・・・
事務仕事に適した腰紐の位置
いつもウエストと腰骨の丁度間か、ウエストあたりで腰紐を締めていましたが、長時間の事務作業をしているうちに、腰紐の辺りがモソモソするようになってくるのです。いつもはそんなことはないので、椅子に腰掛けての座業に限ってはどうも自分には適した位置ではないのかなと思い至りました。そこで4日目は腰骨のすぐ上くらい、5日目は腰骨にかかるくらいの位置でいつもよりキツめに締めてみたたところ、背筋を伸ばしやすく姿勢が安定するではありませんか!お腹も以前の位置の時より楽なんですよ。パンツ(ズボン)で例えると、ウエスト位置とローライズみたいなものかな?
ただ、
腰紐を低くする→お端折の位置も低くなる→帯の位置も低くなる
ということになるので、全体的なバランスがどうなるのかが気になるところです。人によっては短足に見える恐れがありますし、帯を巻く胴回り部分の直径が骨盤にかかることで大きくなり結果、実際より太って見える可能性もあるので要注意です。
あと、紐を腰骨にかかる位置にした場合、いつもと同じように腰から屈むと非常に屈みにくい。その場合は腰は伸ばしたまま、骨盤から上半身を倒すようにすれば屈めるのです。
個人的には 「腰骨にかかるくらい」はちょっと低すぎるような気がするので、「腰骨のすぐ上くらい」で良いかもしれません。
まとめ
今週は、ヨガ行ったり何やかんやで2日のみでした。
腰紐の位置は、それぞれの体形や骨格によってベストポジションが異なるわけですけども、体の動かし方によっても向き不向きがあると考えております。
長時間の座業には低めの位置!ということで暫く過ごしてみようと思います。
あと、着物と帯の柄あわせについて。着物の柄が抑え目だったら帯は派手目でも小物で何とか馴染むものだなと改めて実感。小物を侮ってはなりませんね。ただ、「何とか馴染む」といっても限界はあるので「ある程度は」の範囲内なのでご注意を。です。
初★オフィス着物
みなさまこんにちは、先日より【オフィス着物】を試みております、かえる堂です。
【オフィス着物】とは、一言で言えば「着物で会社でお仕事をする」ということで勝手に言っている言葉なのですが、「会社で働くのに相応しい装いをする」のが基本ルールです。とはいえ、呉服業界や接客・飲食業以外で着物で通勤している人なんてなかなか居ないので、「基本ルール」なんて存在しません。ですからここで言う「基本ルール」は、「かえる堂が思う基本ルール」です。また、業界や職種、社風によって異なりますから、ルールは一様ではありません。
尚、当方は中小零細IT会社の事務でごさいます。
【オフィス着物】1日目 2017/01/13
着物:無地のウール
帯:博多織の名古屋帯(※おさがり)
さくさく師匠の縞柄シャツ襦袢を着物の中に着てます。このくらいのソフトな柄の衿であれば、許されると判断。男性で例えると細かくて薄い縞柄のワイシャツ着てるようなもんでしょう。
帯揚げのラピスラズリ色が派手に見えますが、洋服の時は色の靴をよく履いているし、差し色ってことで問題ないかと。
【オフィス着物】初日のこの日、終日1人でお留守番状態だったので、誰からも何も言われず・・・・ウチの職場、こんなかんじのことが多いのです。
【オフィス着物】2日目 2017/01/17
着物:大島紬(※頂き物)
帯:名古屋帯
またしてもシャツ襦袢着用です。
大島なんて高級な!と思われそうですが、頂き物です。織り方を見ると高級というわけでもなさそうだし、結構普通に着ちゃってます。
帯の鳥柄は、主張しすぎない程度と判断しました。
この日は、他人の服装に興味なし!な同僚君1名が終日在席。同僚君は着物に対して無反応でした・・・大体予想できてたわ。
【オフィス着物】3日目 2017/01/20
着物:シルクウール(※おさがり)
帯:名古屋帯(※ハンドメイド)
天気予報でにわか雨が振るということだったので、お手入れが簡単な素材:シルクウールの着物を着用。
この日も1人でお留守番だったのですが、定時後に一部社員による新年会があったので、参加してきました。
以前から着物で出勤したい旨を散々話してたので、
「あ~仲居さんかと思ったわ~」(←居酒屋だったので)
「トイレ行けるの?」
「お客さん引きそうやな~(笑)」
とかいう反応でほぼ予想通り。
「へぇ~遂にか~」位にしか思われてないようです、多分。
まとめ
とりあえず3日実行してみたわけですが、この分だと今後も継続できそうです★
ただ、仕事が終わった後にヨガスタジオに行ったりその他用事の為、【オフィス着物】は毎日というわけにはいきません。
ヨガスタジオに更衣室はあるのですが、ロッカーが小さいので収納しにくいのですね。スペース的にも気を遣ってしまうので、平日は洋服で行くようにしています。
そういうわけで、今週の【オフィス着物】2日しか出来なさそうです。
そうそう、【オフィス着物】の利点、一つ発見しました。洋服の時より暖かいので、暖房代節約になります!設定温度を3度ほど下げましたよ。
オフィス着物 始動
みなさまこんにちは、かえる堂です。
実は、先々週から
「着物で会社に出勤する」
という新たな試みをはじめております。
いやーいろんな意味で怖いです!
自分にとっては未知の領域です!
リアルな着物仲間でもやってる人、居ませんもの!
数年前から勝手に計画しつつ、根が超チキンなので躊躇していたのですが、職場環境が色々変化したので実行するいい機会かなーと思った次第です。
一応記載しますけど、この記事を見て、「私も着物で出勤するねん!」と軽々しくなさらぬようご注意下さいね。
ワタクシは着物を「衣服の一つでTPOによりピンキリ」だと思っているのですが、一般的には、着物=「チャラチャラしてる。特別。趣味」という認識の人が多いので、着物で出勤するのは職種や業界、職場の理解、本人の覚悟諸々鑑みなければならないと思っています。
ですから、今後、さらに職場環境が変化して着物を着ていくことが難しくなった場合は中断する可能性があります。
基本環境
・制服なし。ジーンズとノースリーブ、Tシャツ、スニーカー、ジャージ、素足は駄目だがそれ以外であれば大体問題なし。
・業界全体の傾向として、服装にはそんなに厳しくない印象。
・デスクワーク。たまに出かける。来客は稀。
・普段は社内に私1人で留守番。他の社員は直行直帰で月1~2回会う位。
・着付教室や着付のお仕事をしていることを、社員全員知っている。「良いんじゃない?」 ということで落ち着いている。
・社員は私除き、全員男性。意外と「着物には晴れ着とそうでないものがある」ということを判ってらっしゃる人の割合が高い様子。
・お局がいない。
と、まぁこんな感じでしょうか。
私が思うに、一番最後の「お局不在」が1番大きいです。
某相談サイトなんかで「着物を着ているママ友が目障り」とか「着物をきている人をできない」とか見たことあるので、職場のお姉さま方が難しそうな場合は要注意ですよね・・・・
何しか、根回しと「着物好き」ということの周知徹底は必須です。
【オフィス着物】基本ルール(仮)
着物で出勤するにあたり、ルールを自分なりに決めました。
軸となるのは「カジュアルになり過ぎない」
・色あわせは抑え目に、洋服のときのトーンに近いイメージで(※自分比)
・半襟は白か、薄めの色
・足袋は白
・社内では草履だが、家~会社の間はその限りでない。
・2枚歯の下駄で通勤しない。
・着物は 紋無しの色無地、小紋、紬、ウール、木綿。絣模様とか民芸調等、ポップ過ぎたりパンチが効きすぎる柄は避ける。
・帯は、名古屋帯が基本。しゃれ袋帯でも可。半幅帯の場合は浴衣を連想させないような形に結ぶ。
・仕事・通勤中に付いた汚れや傷は、自己責任である。
一応、「(仮)」なので後々修正や追加が入ると思いますけど、こんなもんでしょうか。
「2枚歯の下駄で通勤しない」というのは、朝のラッシュ時で、他の人の足を踏むとエライことになりそうだからです。自分で履く分には歩きやすいし良いのですけど、迷惑かけたくないですから。
大事なのが「汚れや傷は自己責任」。これはルールというより、周りの方への宣言かもしれないですね。着物を着ると、周りの人が余計な気を遣ってしまうことが多いです。そういうときには「私は自己責任で着ているので、洋服の時と同じ感じでいいですよ」とこまめに且つ軽い感じで言いたいことであります。
私の場合、洋服の時も危なっかしいので、周りの気の遣い様はさほど変わらないかもしれません・・・
基本活動可能範囲
これまでを読んだ「着物の着方を習い始めました!」という人が、ウッカリ会社に着物を着ていこうとしてはいけないので(そんな人いないだろうけど)私の着物での活動可能範囲を記載します。
・和式トイレ
・雨の外出
・食器洗い
・掃除機かける
・普通にダッシュ
・階段ダッシュ
・自転車(※前掛け着用)
・荷物運び(※A4用紙5000枚入りの箱とか)
・高い場所に手を伸ばす
・足袋の履き替え
・焼肉食べる
私の場合は日常レベルであれば洋服の時とそんなに変わりありません。走ることだけで言えば、高めのヒール靴より速いんじゃないですかね??
まとめ
以上、【オフィス着物】をはじめるにあたっての心得(?)でございます。
なんやかんやいいましても、結局のところ、日ごろの勤務態度や仕事ぶり、人間関係、ある程度以上の信頼があってこそ。だと思います。
自分のそれが全てパーフェクトかといえば、他の社員の方々には「ビミョーやな~」とか総ツッコミされそうですけど・・・
またボチボチとアップしてきます。
ライブで懐メロ 着物を靴で
みなさまこんにちは、霙が降るような寒い日に着物で過ごしても案外イケると今更気付いたかえる堂です。
着物って暖かいのだ・・・成人式とかでも、大阪(平野部)やったらヒー〇テック着込まなくても大丈夫じゃないですかね?
素敵に年を重ねたい
ライブバー「DOORS IN HEAVEN」に行って来ました。
着物仲間且つ先輩であるケリーさんがこのバーのママさんをされてまして、何とボーカルとして初出演されたのです。
emy様、お写真ありがとうございます。
昭和歌謡4曲、世代の違いの為どれも知らないのですけど、飽きないんですよね。
昔の曲って歌詞が「フムフム、そーなのねー」と聴けるのが多いから案外面白い。
ママは華奢でスタイル良くて、ビジュアルも◎。歌も巧かったですよー!
私のなかで「こんな風に素敵に年を重ねたい!」と目標にしたい人のお1人です。
ジャージー素材のタイトなワンピを着こなすなんて、ハイレベルでしょ。
ママ〜〜〜!!
これからも、ママについていきます!
WILD HORSES
ちなみに。ママたちの後にご出演された艶Kenさんも、「青い山脈」とか島倉千代子とかガッツリ昭和歌謡とオリジナル曲。めっちゃオモロかったです。
タンクトップスさんは懐かし系洋楽カバー。個人的にはThe Rolling Stonesの「WILD HORSES」が嬉しかったです。
この曲、初めて知ったのはAlicia Keysによるカバーバージョン。もともとAliciaが好きなのもあって、こっちの方が馴染みあるんですよねー。
ええ曲やね!好きやわ。
靴を履いてもいいでしょ
この日の着物
天気予報が雨マークだったので、多少濡れても大丈夫なウールを着ました。
ウールの中は、お襦袢でなくユニクロのハイネックなカットソー。
帯はヘコ帯です。
靴を履いちゃいました。すぐに霜焼けできてしまうので、実はオシャレというより、どちらかと言うと防寒だったりするのですが・・・
着物は裾を短めに着てるのもあって、以外と歩きやすい。
改まったところやお茶会なんかには宜しくないでしょうけども、個人で楽しむ分には大いに結構なのではないですかね。
太閤さんのお店で新年会
みなさまこんにちは、かえる堂です。
職場の新年会。なぜか成り行きで幹事〈代理〉をしました。
お店選びって大変。
とはいっても職場の[忘年お別れお祝い会]は毎回幹事なんですけど・・・現在はピコっと検索出来る時代なわけで、「HotPepper」の雑誌版をペラペラめくって探してた時代に比べたら楽をさせてもらっているはずなのだ。
文明に感謝せねば。
希望するのは、堀炬燵>普通の畳(※私の場合)
会場は淀屋橋の「秀吉」。
参加者の約半数が飲まない人だったので、飲み放題付きだったのを外して貰い、鍋コースのみにしました。
一番メインのお鍋を撮影し忘れたので、替わりに締めのうどんを・・・絵ヂカラのなさが凄いです。
個室希望したら対応してくれはったのは有難いです。
ただし、普通の畳のお座敷でした。
全く問題なくて、寧ろ落ち着いてて良いんですよ。
けど、個人的には堀炬燵がよかったなーと。正座が苦手な女性は横座りしなきゃいけないんですけど(男性は胡座でOKですよね)、当方、股関節が硬いようで横座りがキツイのであります。
ただ今回予約したのが私なので、しゃーないんですけど。
苦手な正座か横座りをせざるを得ない宴会が二時間は辛い!今回はお話を横から聞いたり、心配事(←ほぼネタやけど)を聞いてもらったりして楽しかったので気が紛れたけど、これがオモロない飲み会やったら苦行ですやん・・・
値段や料理、場所も大事やけど、どんな席なんかも確認せなあきませんね。
着物本 「きもの文化と日本」
みなさまこんにちは、かえる堂です。
着物の本といえば、
・着物の着方、着せかた、コーディネートなどの指南書
・エッセイ
・紋様やデザイン
・素材や職人さんについて
が大方です。
なぜか着物業界についての本はなかなかございませんでして、 私は出会ったことがありません。(出会ってないだけで、実は存在するのかもしれませんが・・・)
ここ数年では、きくちいまさんの「買ってはいけないきもの」が新鮮だったのですが、 着物業界というより着物全般に対する辛口エッセイといった感じ。 これはこれで楽しく読めたのですが、もう一歩突き放したような、着物業界をもう少し俯瞰したような視点で書かれたものが読みたいと思ってました。
「きもの文化と日本」
たまたま先日、何となく購入した着物がこれです。
出版社が日本経済新聞出版社だったので、これはもしや?とamazonで「ジャケ買い」ならぬ「出版社買い」したところ、着物業界について書かれているではありませんか!
経済学者の伊藤元重さんと「きもののやまと」の矢嶋社長との対談形式ですので、着物に馴染みのない方でも読みやすいと思います。
着物の問題点「わかりにくさ」「着にくさ」「買いにくさ」について、主に文化史・ビジネスの視点から議論していくのですが、大いに共感することありーの、初めて知ったことありーので、大変面白かったです。
ただ注意すべき点は、矢嶋さんが「やまとの社長」であること。やはり「やまとの目線」になってるはずなので(※至極当然のことで、代表取締役として矢島さんはそうあるべきなのです。会社に不利益な発言をするはずありません。)読んでる時は常にその事を意識しておくべきかなと思います。